琉球朝顔(リュウキュウアサガオ)

henri772004-10-16


9月からだったろうか、プランタに植えてあった朝顔が突然咲き出した。伸びに伸びて繁殖し、10月に入ってから1日数十輪の満開状態が続いている。透き通る様な空の青というのだろうか。思わず吸い込まれる様な爽快な色を持った花だ。通常の朝顔と違い、朝開いてから夕方迄咲いている。夕方には鮮やかな青色が深みのあるピンク色に変わって萎んで行く。可憐な日本の朝顔も良いが、この琉球朝顔も負けない魅力がある。
実は、この朝顔の苗を植えたのは去年の春先だ。友人に分けてもらいプランタに2本ほど並べて埋けた。その年の夏は、8月の終わり頃に他の朝顔の終わる頃チラホラ咲いていて、奇麗な色だなとは思ったが、それだけで終わりだったのであまり印象に残らなかった。そして冬になり枯れてしまったので忘れていた。物の本によると僕の街の気候では越冬しないという。だから、何もせずそのまま放っておいた。初夏の頃だろうか、プランタの回りにやたらにライター(根っこの地上部)が出ている。なんだろうと思ったら、前年の琉球朝顔が復活していた。幹が3倍程太くふくれ、盛んに根を出して近くの土を探している。その後、葉が旺盛に茂り始めたのは気づいていたが、特に花が咲く様子でもないしまたしばらく忘れていた。
ところがである。9月になっていきなり葉の勢いが強くなり、いつの間にかベランダを覆い尽くす程繁殖して、10月より一気に開花し始めたわけだ。沖縄出身の友人に沖縄では葛なみの繁殖力だと聞いて得心した。毎日オーシャンブルーの海の底にいるかのごとく、夢心地である。