2004-01-01から1年間の記事一覧

牛蒡(ゴボウ)

牛蒡をこれだけ大量に消費するのは日本人だけだそうである。自生地はヨーロッパ、シベリア、中国北部で、日本には自生していないにも関わらず、平安期に渡来して以来、お惣菜の主役近く迄上りつめて、すっかり無くてはならない野菜となってしまった訳だ。元…

赤い大根(ダイコン)

実はこれ大根なのだが、名前がよく分からない。野菜市場では、このところ本当にいろいろな種類の大根が出回っているのだが、売りに来ている農家のおばさんに聞いても皆違うことを言う。買い手が喜ぶので色々作ってはみるのだけど、自分たちも初めての挑戦な…

花梨(カリン)

花梨の実をいただいた。これから喉をやられる季節なので嬉しい。山梨県の知人の庭になったものだそうだ。結構量があるので、常の通りの花梨酒以外に今回はジャムとシロップを作ることにした。花梨の実は近くに有るだけで分かるほど、高い芳香を持っている。…

人参(ニンジン)

僕は人参の葉っぱが結構好きなので、野菜市場に行くと必ず葉がついたモノを丸ごと買う。スーパーや八百屋さんで葉付きが出回らない理由は、葉を付けたままにして翌日に持ち越すと、葉に養分を取られてしまうので、直ぐに切り離して鮮度を保つことが必要だか…

おろ抜き大根(ダイコン)

間引き菜とも言う。台風の影響がまだ残っていて葉野菜が少ないので、これはご馳走だ。抱える程を買っても大した金額にはならない。スーパーに出荷される様なものではないので、朝穫りの農家が店を広げる野菜市場利用の特権の1つだ。野菜を育てたことの無い…

柿(カキ)

柿の季節になった。昔は、どこの家でも表庭には柿、裏庭には無花果が植えてあったのを思い出す。最近は、産地にでも出かけないと、鈴なりの実をつける見事な木にはお目にかかれなくなった。裏庭の無花果も誰が言い出したのか、縁起が悪いと抜いてしまった人…

salvia microphylla(チェリーセージ)

ベランダの片隅で、ゴールデンウィーク頃からすっかり寒くなるまで非常に長く花を付けて楽しませてくれるのがチェリーセージと呼ばれるこの植物だ。数年前に植えたのだが耐寒性がある様で放っておいても何度も赤い可憐な花を咲かせてくれる。タイトルの学名…

echalote?(エシャレット)

この花をご覧になったことがあるだろうか?居酒屋メニューによくある味噌を付けて食べるあの「エシャレット」の花である。有り体に言うと「らっきょうの花」でもある。というのは、市場でエシャレットと呼ばれているものは、らっきょうを軟白栽培(関東の白…

Saffron(サフラン)

サフランの花が咲いた。何年前だったろうか、サフランの球根というのを見つけて買って来た。それ以来毎年、ほんの数株だがこの季節になると花を付けて楽しませてくれる。姿形は園芸品種のクロッカスににそっくりで、違いは、香料である乾燥サフランを取るた…

艶葉蕗(ツワブキ)

本格的に冬が始まった。冬の入り口にさしかかるといつも決まって一斉に花をつけるのがこのツワブキだ。どうやら寒波が開花の信号になるらしい。だんだん地上から花が消えて行くこの時期に、キク科の特徴的な山吹色の花と艶のある緑が、庭木の根元を力強く彩…

米茄子(ベイナス)

夏野菜の中で、一番最後迄畑で実をつけるのが、茄子だ。町の野菜市場でも11月頃までは露地物が出回っている。最近は農家の方も色々な茄子の品種を研究していて、普通の長茄子に加え、水茄子、丸茄子といろいろな茄子が手に入るので嬉しい。加茂茄子があれ…

春菊(シュンギク)

急に寒くなってきた。今迄何となく冬物を出しそびれていたが、今日は慌ててセータを引っ張りだした。やっと鍋のおいしい季節になった。鍋というと、春菊がすぐに思い当たる。鍋のことを考えながら野菜市場にいって殆ど何も考えずに最初に春菊を手に取ってし…

芋茎(ズイキ)

8月に野菜市場を閉場間際ぎりぎりに訪れた折、大量の芋茎をいただいたことがあった。他に買い物をして帰ろうかと思った時に、「お兄ちゃん、これ持って行きなよ。タダでいいからさ。誰も買ってくれなかったんだよ」声をかけられた。いつもいつも芋茎を買っ…

オレンジズッキーニ

台風の被害は結構大きかった。昨日覗いた野菜市場で農家の方が「売るものがない」と嘆いていた。そんな状態なので、その日の品揃えは、夏の最後に収穫しておいたものを急遽引っぱり出してきたといった様子であった。南瓜、冬瓜と続いたので、今日の献立は別…

冬瓜(トウガン)

ここのところ菜っ葉が高いので、根菜や瓜類を中心に食事の献立を組み立てている。今日は夏に買い込んでおいた冬瓜を割る事にした。収穫から時間が経つと冬瓜の皮はだんだん固くなってくるので、割るのに苦労する。この皮の硬さの故か、このまま3月くらい迄…

赤甜菜(ビーツ)

台風の影響だろうか、野菜市場でも葉野菜が不足気味だ。高い野菜を無理して買うのも嫌なので、しばらくは根菜類を中心に献立を組み立てるつもりだ。今日はビーツが沢山出回っていたので、主役はこれに決まりだ。保存が利くので、いつも量を纏めて買ってくる…

杜鵑(ホトトギス)

ススキの穂が立ち、紫式部、萩、そしてこ杜鵑が咲き始めると、秋のしみじみとした感傷が湧いてくる。夏が完全に終わって秋が深まってくる時期にあたるからだろう。もうじき木枯らしが吹き始め、霜が降りて冬の入り口が見えてくる。それまでの短い時間だが、…

紫式部(ムラサキシキブ)

昨日の台風で、すっかりベランダ周辺の夏の名残は吹き飛んでしまった。紫式部の実が落ち始めたので写真に残しておくことにした。この紫式部を始め、藤やホトトギスなど藤色の花は、色とりどりの花のなかに埋もれてしまわず凛とした存在感がある。古来から日…

明日葉(アシタバ)

やっと秋らしく夜は結構冷える様になった。今年の異常な暑さで生き延びていた夏野菜やハーブも流石に生彩を欠いてきた。一人元気なのは明日葉だ。僕の町では潮風があって明日葉の生育に良いらしく、近場の草むら等の所々に自生しているのが見つけられる。最…

オレガノ(マジョラムの類)

ハーブもそろそろ終わりの季節だが、今年のプランタでの勝ち組はこのオレガノだった。相性を良く考えず、あいた場所にミントなど他のハーブと一緒に植えたのだが、どんどんはびこりだし、半年でプランタを殆ど占領してしまった。幹も太くなり木の様になって…

おくら(オクラ)

オクラの花が咲いた。夏の野菜なのだが、今年は元気でまだ枯れる様子がない。もうしばらくは収穫できそうだ。何本かが、知らないうちにマンションの外回りの隙間から生えてきていた。昨年そこにプランタを置いてオクラを植えてあったので、その種がこぼれた…

野の花(10月)

仕事が山の様に溜まり、カリカリしていたら、僕の邪魔をしないよう散歩に出ていた相方が、野の花を摘んで来て、花瓶に無造作に放り込んで目の前に置いてくれた。この心使いはありがたい。気晴らしに散歩に誘われたのを断って暗がりで根を詰めて仕事をしてい…

琉球朝顔(リュウキュウアサガオ)

9月からだったろうか、プランタに植えてあった朝顔が突然咲き出した。伸びに伸びて繁殖し、10月に入ってから1日数十輪の満開状態が続いている。透き通る様な空の青というのだろうか。思わず吸い込まれる様な爽快な色を持った花だ。通常の朝顔と違い、朝…

Basil(バジル)

ベランダの隅に植えてあったバジルの元気がそろそろ無くなってきた。僕の住んでいる町ではバジルは冬越しできない。かといって温室を作ったり部屋に入れて管理するほどの暇はないので、最後の収穫をすることにした。野菜市場に行っても、高級スーパー等より…

南瓜(カボチャ)

この季節になると、野菜市場で南瓜を大量に買い込んでおくのが常だ。仕事の〆切が続くと何日も市場に行けず、野菜の蓄えが不足してくる。そんなとき、南瓜や冬瓜などの瓜類は重宝する。傷さえつけなければ、翌春まで常温保存できるからだ。野菜不足になって…

菊芋(キクイモ)

マンションの庭(らしきもの)の片隅に「菊芋」の花が咲いた。花もそうだが、姿形はひまわりにそっくりだ。そういえばひまわりもキク科の植物だった。 背が高く葉っぱや茎の容姿もひまわりと良く似ているので、最初に生えてきた時はてっきりひまわりだと信じ…

隼人瓜(ハヤトウリ)

高知出身の僕の友人は、この時期になると野菜市場に「隼人瓜」を買い占めに行く。彼の子供時代いつも食卓に上っていた懐かしい味だそうだ。どんな食べ方をしていたのか聞いてみたら、薄くスライスしてイワシの手開きにしたものと和えていただくのだそうだ。…