オレガノ(マジョラムの類)

henri772004-10-19


ハーブもそろそろ終わりの季節だが、今年のプランタでの勝ち組はこのオレガノだった。相性を良く考えず、あいた場所にミントなど他のハーブと一緒に植えたのだが、どんどんはびこりだし、半年でプランタを殆ど占領してしまった。幹も太くなり木の様になっている。始めて育てたのだが、木質化するハーブだというのが分かった。このまま年越し出来そうなので、このプランタはオレガノ専用になるだろう。

仕事でドイツ語圏に滞在していたおり、地元の人はこのハーブをマヨラン(Majoran)と呼んでいた。ずいぶん変種があるらしく、ひっくるめてこの名前だった。フランスの南部に行った折は、同じものをオリガン(多分Origan)と呼んでいた。花の色や葉の大きさ毛の生え方等が微妙に違う。違いはあまり分からなかったが、彼らもよく区別出来ていない様で、料理するには香りは同じで差し支えないので、気にせずマジョラムの類(類い)と考えて使っていた。あちらでは、庭等にごく普通に生えているハーブでもある。わざわざ買ってくるものでは無いようだ。日本のしその様なイメージだろうか。

肉料理と相性が良く、有名なハンガリー料理の「グラーシュ(正規の発音はグヤーシュ)」を作る時にほんのひとつまみいれると味がぐっと良くなる。パスタ用のミート系のソースに加えても具合が良い。肉を扱う時は、このオレガノ(というかマジョラム)、セージ、ローズマリーなどの葉っぱを上手に使うと何とも言えない風味が引き出せる。どれも寒いヨーロッパでも自生しているハーブだ。当時のことを思い出しながら少しづつ摘み取っては思い出の味を再現して楽しんでいる。